工務店の集客に悩む経営者の皆様へ
はじめまして。現在Webディレクターの齊藤と申します。Web業界に転身する前は分譲住宅の営業として現場で働いていました。
その住宅業界にいた時期、私が勤めていた分譲住宅会社の協力会社や下請けとして住宅建築に携わっている地域の工務店の現状を間近で見ていました。そこで痛感したことがあります。それは「地域の工務店ほど、Web集客で苦戦している」という現実でした。
展示場で接客していると、お客様から「○○工務店さんのホームページを見たんですが、よくわからなくて…」「近くに工務店があるけど情報がないからよくわからない」といった声も耳にしたことがあります。
一方で、大手ハウスメーカーのサイトは洗練されていて、お客様の疑問や不安に先回りして答える作りになっていました。しかもその建築を工務店の方が下請けや協力会社として支えているケースがほとんどです。技術力があるのにうまく集客ができてないからです。
現在、私は120社以上のホームページ制作を手がけ、多くの企業様ともお仕事させていただいています。住宅営業の現場経験とWebマーケティングの知識を組み合わせることで見えてきた、集客ができてない工務店のホームページには根本的な原因があります。
この記事では、営業現場で実際に感じた課題と、それに対する具体的な解決策をお伝えします。読み終わる頃には、あなたの工務店のホームページが「見込み客を逃している原因」と「明日から取り組める改善方法」が明確になっているはずです。
多くの工務店サイトに共通する問題点

営業マン時代に痛感した「お客様の行動変化」
住宅営業をしていた2018年頃から、お客様の行動パターンが劇的に変化していることを肌で感じていました。
以前は「チラシをもらったからとりあえず展示場を見に行こう」というお客様が多かったのですが、次第に「まずはネットで調べてから」というスタイルが主流になってきたのです。実際、初回来場時に「ホームページを拝見させていただいて」という前置きで話を始めるお客様が8割を超えていました。
特にスマートフォンの普及により、移動中や休憩時間にサクッと情報を確認できる時代です。私たち営業マンとしても、「お客様が事前にどんな情報を得ているか」を把握することが、提案の質を左右する重要な要素になっていました。
さらに、お客様は必ず複数の工務店やハウスメーカーを比較検討します。つまり、あなたの工務店のサイトを見る前後に、競合他社のサイトも必ずチェックしているということです。
競合他社分析で見えてきた「勝てるサイト」と「負けるサイト」の違い
営業現場では、お客様から「他社と比較検討している」と正直に教えていただけることがよくありました。その際、お客様がどんな情報を重視して、どこで判断に迷っているのかを詳しく聞くことができたのは、非常に貴重な体験でした。
繁盛していた工務店サイトの特徴
- ページ数やコンテンツが多い
- シミュレーションで価格の目安が明確に表示されている
- 実際の施工事例が豊富で、価格付きで紹介されている
- お客様の声や口コミが具体的で信憑性がある
- 問い合わせ方法が複数用意されている(電話・メール・LINE等)
- 来社特典やキャンペーンの実施の掲載
元請け会社に頼っている工務店のサイト
- 「ページ数が数ページ程度でユーザーが必要な情報がない」
- 「会社の自己紹介ばかりで、私たちに何をしてくれるのかが見えない」
- 「施工事例はあるけど、価格が書いていないから参考にならない」
- 「問い合わせフォームが見つけにくい」
これらの声を聞いていて痛感したのは、技術的に優秀な工務店ほど、自社の技術力や工法について詳しく説明する傾向があるが、お客様が本当に知りたいのは「安心して任せられるか」「予算内で理想の家が建つか」という点だったということです。
【致命的な問題1】お客様目線が欠けている
営業マンが聞いた「お客様の本音」
住宅営業の現場で、お客様からよく聞かれた質問は簡単なものばかりでした。社内の人間からすると当たり前の内容ですがホームページでわかりにくい、信憑性がないという声もいただいてました。
「本当にこの予算で建つんですか?」
これは圧倒的に多い質問でした。お客様は皆、初期提示された金額から追加費用が膨らむことを心配しています。特に工務店の場合、「坪単価○○万円から」という表示はしていても、実際に住める状態になるまでの総額が見えにくいことが多いのです。
私が対応したお客様の中には、「A工務店のサイトには『坪単価45万円から』と書いてあったけど、話を聞いたら実際は70万円近くかかると言われて、騙された気分になった」と話される方もいました。
「不具合や欠陥への対応はどうなっていますか?」
住宅は数十年住み続けるものです。お客様が最も不安に感じているのは、建てた後のサポート体制。特に地震や台風などの災害時、設備の故障時に「すぐに駆けつけてもらえるか」という点は、工務店選びの重要な判断基準でした。
大手ハウスメーカーの場合、全国規模のサポート体制をアピールしますが、地域密着の工務店なら「車で10分で駆けつけます」という方がよほど心強いはず。しかし、この強みをサイトで十分にアピールできている工務店は少数でした。
「実際に建てたお客様は満足していますか?」
施工事例の写真は参考になるものの、お客様が本当に知りたいのは「住み心地はどうか」「工務店の対応はどうだったか」「予算通りに建ったか」といった生の声でした。
営業現場では、実際にお客様の声を聞かせていただく機会があったのですが、特に印象的だったのは「○○工務店さんは、私たちが理解するまで丁寧に説明してくれて、本当に安心できました」という言葉。技術力よりも、コミュニケーションや安心感を評価される方が圧倒的に多かったのです。
よくある間違い:自社の強みばかりアピール
多くの工務店のサイトを見ていて感じるのは、「自分たちが伝えたいこと」と「お客様が知りたいこと」にズレがあるということです。
工務店がアピールしがちな内容
- 創業年数や沿革
- 使用している工法や建材の詳細説明
- 職人の技術力や経験年数
- 受賞歴や認定資格
お客様が本当に知りたい内容
- 「私たちの希望を叶えてくれるか」
- 「予算内で満足のいく家が建つか」
- 「困った時にすぐサポートしてくれるか」
- 「他のお客様はどう感じているか」
技術歴や受賞歴はお客様が本当に知りたい内容を説明するためのただの根拠でしかありません。この違いを理解せずに、自社の技術的な強みばかりを前面に押し出してしまうと、お客様にとっては「なんだか難しそう」「自分たちには関係ない話」と感じられてしまう危険性があります。
【解決策】お客様の不安を先回りして解消する
住宅購入の不安TOP4とその解消法
1. 価格に関する不安
「最終的にいくらかかるのかわからない」
解決方法
- 標準仕様での総額表示
- オプション価格の明示
- 資金計画シミュレーターの設置
- 「コミコミ価格」での事例紹介
価格の透明性は信頼関係の基盤となります。営業現場でも、最初に予算の話をクリアにできたお客様ほど、その後の商談がスムーズに進む傾向がありました。「隠さずに全て開示する」姿勢こそが、工務店への信頼度を大きく左右します。
2. 品質に関する不安
「手抜き工事をされないか心配」
解決方法
- 施工プロセスの写真付き公開
- 第三者機関による検査体制の明示
- 職人の顔と経歴の紹介
- 施工中の現場見学会の案内
「見えない部分の品質」に対する不安は非常に大きなものです。だからこそ、あえて施工過程を見せることで他社との大きな差別化になります。現場見学会は特に効果的で、実際の施工品質を確認できることで成約率が格段に向上します。
3. アフターサービスへの不安
「建てた後にトラブルがあった時の対応」
解決方法
- 具体的な保証内容と期間の明示
- 24時間対応窓口の設置
- 定期点検スケジュールの公開
- アフターメンテナンス事例の紹介
住宅は「建てたら終わり」ではなく、長期間のお付き合いが始まります。地域密着型工務店の最大の強みである「迅速な対応力」を具体的な数字とともに示すことで、大手ハウスメーカーとの明確な差別化が可能です。
4. 担当者への不安
「相性が合わない担当者だったらどうしよう」
解決方法
- スタッフの人柄がわかる紹介ページ
- お客様との打ち合わせ風景の公開
- 担当者変更可能な旨の明記
- お客様の声での担当者評価
住宅建築は長期間のプロジェクトなので、担当者との相性は非常に重要です。事前にスタッフの人となりを知ってもらうことで、お客様の安心感が大きく向上し、問い合わせのハードルも下がります。
価格透明性の重要性
営業現場で最も多かった質問が価格に関するものだったことからもわかるように、価格の透明性は工務店選びの最重要ポイントです。
効果的な価格表示方法
- 35坪の場合:2,100万円(土地・外構工事別)
- 諸費用込みの総額表示
- 月々の支払い例:ローン金利1.5%、35年返済の場合
- オプション追加時の価格変動例
価格を隠すことで「高いのではないか」という疑念を抱かれるより、適正価格を明示することで信頼感を獲得する方が、長期的には確実に集客につながります。
お客様の声・施工事例の効果的な見せ方
単なる写真の羅列や建築した建物の紹介だけでなく、お客様の体験談を物語として紹介することが重要です。
効果的な事例紹介の構成
- 家族構成と建築前の状況
- 工務店を選んだ理由
- 打ち合わせ〜着工〜完成までの感想
- 住み始めてからの満足度
- 友人におすすめしたいポイント
特に「○○に不安がありましたが、□□のように対応していただけて安心でした」という不安解消エピソードは、同じ不安を抱える見込み客に強く響きます。
アフターサポート体制の明確化
地域密着型工務店の最大の強みは、迅速なアフターサポートです。この強みを具体的に伝えることで、大手ハウスメーカーとの差別化を図れます。
アピールすべき地域密着の強み
- 「お電話いただければ当日または翌日に駆けつけます」
- 「地元密着40年、これまでに対応したアフター件数○○件」
- 「年末年始も緊急時は対応します」
- 「○○市内なら交通費無料で点検に伺います」
【致命的な問題2】地域密着の強みが伝わっていない

営業現場で実感した「地元」の圧倒的な力
住宅営業をしていて強く感じたのは、お客様にとって「地元の安心感」がいかに大きな決定要因になるかということでした。
実際に契約いただいたお客様に「最終的に弊社を選んでいただいた理由」をお聞きすると、技術的な説明よりも「近所で建てた○○さんに聞いたら、すごく良い対応をしてもらったと言っていた」「何かあった時にすぐ来てもらえそうだから」といった地域密着ならではの理由が圧倒的に多かったのです。
お客様が地元工務店を選ぶ本当の理由
1. 口コミ・評判の信頼性
大手ハウスメーカーの場合、営業担当者が転勤で変わってしまうケースが多く、「担当者は良い人だったけど、会社としてどうなのかわからない」という不安がありました。一方、地元工務店の場合、近所の実際の施主から生の声を聞ける安心感は絶大でした。
2. 地域特性への理解
「この地域は風が強いから、この向きに窓を作らない方がいい」「近くの川が氾濫した時も、この工務店で建てた家は床下浸水しなかった」など、長年その地域で建築してきた経験に基づくアドバイスは、お客様にとって非常に価値の高い情報でした。
「近くにあるから安心」の価値
営業現場で特に印象的だったエピソードがあります。お客様が最終的にA工務店ではなくB工務店を選んだ理由を聞いたところ、「A工務店さんの方が提案も良くて価格も安かったんですが、B工務店さんは車で5分の距離にあるので、何かあった時にすぐ来てもらえると思って」という回答でした。
この「何かあった時の安心感」は、デジタル時代だからこそ逆に価値が高まっている要素だと感じています。
多くの工務店サイトで見落とされがちなポイント
サイトを使ってどのようにアピールするかということも大事ですが、どのようにサイトに流入数を増やすかとかアクセスしてもらうかという設計も同時に行う必要があります。制作会社によっては前者のアピール面だけで終わってしまうことが多々あり、全く集客できてないといった課題を持つサイトも多くあります。
せっかくの地域密着という強みを、サイトで十分に活かせていない工務店が非常に多いのが現状です。
地域キーワードでの検索対策不足
お客様は「工務店」だけでなく「つくば市 工務店」「水戸市 注文住宅」といった地域名を含めて検索します。しかし、多くの工務店サイトでは、地域名を意識したSEO対策や基本的な対策すらできていません。SEO対策ができているか判断ができない場合は無料診断いたします。
見落としがちだけど効果のある地域キーワード
- 「○○市 工務店」
- 「○○町 注文住宅」
- 「○○駅周辺 家づくり」
- 「○○学区 新築」
地元での実績・評判の見える化不足
地域での施工実績は豊富にあるはずなのに、それを効果的にアピールできていないケースが目立ちます。
改善すべきポイント
- 地区別の施工実績マップ
- 地元のお客様の声(実名・写真付き)
- 地域の特性を考慮した提案事例
- 地元での受賞歴・表彰歴
地域コミュニティとの関わりアピール不足
地域密着型工務店の多くは、お祭りやイベントへの参加、少年野球チームのスポンサーなど、地域コミュニティとの深い関わりを持っています。しかし、これらの活動をサイトで紹介している工務店は驚くほど少ないのが現状です。
【解決策】地域密着の強みを最大限に活かす方法
地域SEO対策の具体的手法
1. ページタイトルに地域名を含める
- 悪い例:「注文住宅の施工事例」
- 良い例:「つくば市の注文住宅施工事例|○○工務店」
2. 各ページに地域情報を自然に含める
- 「つくば市近郊で30年間、地域密着の家づくり」
- 「水戸市内なら当日中に現地調査に伺います」
- 「土浦市○○町の施工現場見学会開催中」
3. 地域のlandmarksや施設を活用
- 「○○小学校区での施工実績多数」
- 「△△駅から徒歩5分のモデルハウス」
- 「□□イオンから車で10分の立地」
Googleマイビジネス活用術
地域集客やローカルSEOにはGoogleマイビジネスの活用が非常に重要になります。下記に運用ポイントをまとめております。
基本情報の充実
- 正確な住所・電話番号・営業時間
- 豊富な写真(施工事例・スタッフ・事務所内観)
- 定期的な投稿(新着情報・施工進捗・イベント案内)
口コミ対策
- お客様への口コミ投稿の丁寧なお願い
- 投稿された口コミへの迅速で丁寧な返信
- 悪い口コミへの真摯的な対応
「○○市で選ばれる理由」の明確化
地域特性を活かした提案力のアピール
- 「この地域特有の強風対策を熟知」
- 「地盤の特性を理解した基礎工事」
- 「近隣の景観に配慮したデザイン提案」
- 「地域の気候に最適な断熱仕様」
地域での長年の経験があるからこそ提供できる価値を明確に言語化し、大手ハウスメーカーとの差別化を図ることが重要です。
【致命的な問題3】問い合わせへの導線が不適切

お客様の心理的ハードル
住宅営業をしていて痛感したのは、お客様にとって住宅会社への「初回コンタクト」がいかに心理的ハードルの高いものかということでした。
いきなり「お問い合わせ」は重すぎる
展示場に来場されるお客様でも、「まだ検討段階で、具体的に決めているわけではないんですが…」と前置きされる方がほとんどでした。まして、サイトを見ただけの段階で「お問い合わせ」ボタンを押すのは、相当な勇気が必要です。
実際に、サイトを何度も見返しているにも関わらず、なかなか問い合わせに至らないお客様から「何度も見させてもらってるんですが、まだ迷っていて…」という相談を受けることが多くありました。
段階的なアプローチの必要性
お客様の心理を考えると、以下のような段階的なアプローチが効果的です。
第1段階:情報収集
- 資料請求
- 施工事例集のダウンロード
- 価格目安の資料請求
第2段階:関係構築
- メルマガ登録
- LINE友だち追加
- 無料相談の申し込み
第3段階:具体的な検討
- 現地調査の依頼
- プラン作成の依頼
- 見積もりの依頼
「まずは資料だけ」というニーズの高さ
営業現場では「とりあえず資料だけもらえませんか?」「営業はまだ受けたくないので、資料を送ってもらえれば」という要望が非常に多くありました。
この段階のお客様を無理に営業しようとすると逆効果になるため、まずは有益な情報を提供して信頼関係を築くことが重要でした。
来場インセンティブの重要性を軽視している

住宅営業時代に何度も経験した「お客様の本音」
展示場での営業をしていると、お客様から以下のような質問を頻繁に受けました。
「A社は来場でクオカード10,000円もらえるって聞いたんですが…」 「隣の展示場では商品券がもらえるのに、なぜこちらは何もないんですか?」 「特典がないと、なんだか損した気分になりますね」
大手ハウスメーカーの戦略を甘く見てはいけない
一般的な来場特典の相場
- 来場特典:クオカード10,000〜30,000円が相場
- アンケート回答特典:商品券1,000〜3,000円
- 成約特典:家電プレゼントや値引きサービス
- モデルハウス見学特典:オリジナルグッズ
これらは大手ハウスメーカーにとって「集客のための必要経費」として明確に予算計上されています。
工務店が陥りがちな思考の罠
よくある工務店側の考え
- 「口コミで十分集客できている」
- 「コストがかかりすぎる」
- 「特典目当ての冷やかし客が来ても意味がない」
しかし現実は お客様は複数の住宅会社を比較検討する際、同じような条件であれば「特典がある会社」を選ぶ傾向が明らかにありました。つまり、特典がないことで見込み客を競合に奪われるリスクが高いのです。
【解決策】競合に合わせた適切なインセンティブ設定
来場特典の設定例
- クオカード10,000〜30,000円
- 地元の特産品(○○市産のお米など)
- 提携店舗の割引券
- オリジナル住宅づくりハンドブック
来場特典は「お客様に来ていただくきっかけ作り」として重要な役割を果たします。特に地元の特産品を特典にすることで、地域密着をアピールしながら他社との差別化も図れます。
資料請求特典の設定例
- 施工事例集(非売品)
- 住宅ローン攻略ガイド
- 土地選びのチェックリスト
- 間取りプラン集
資料請求の段階でも特典を用意することで、お客様の心理的ハードルを下げられます。特に「住宅ローン攻略ガイド」のような実用的な情報は、営業色が薄いため受け取ってもらいやすくなります。
無料相談特典の設定例
- 簡易間取りプラン無料作成
- 資金計画シミュレーション
- 土地探しサポート
- 住宅ローン事前審査サポート
無料相談時の特典は「時間を割いていただいたお礼」という位置づけで設定します。お客様にとって実際に価値のあるサービスを特典にすることで、満足度向上と信頼関係構築につながります。
よくある失敗パターン
問い合わせフォームしか用意していない
多くの工務店サイトで見かけるのが、「お問い合わせはこちら」のボタンが1つあるだけというパターンです。しかし、お客様の検討段階や性格によって、好ましいコンタクト方法は大きく異なります。
お客様タイプ別の好ましい連絡方法
- 慎重派:メールでの資料請求
- せっかち派:電話での直接相談
- デジタルネイティブ:LINEでの気軽な質問
- 対面重視派:来店予約・現地見学
電話番号が見つけにくい
スマートフォンでサイトを見ているお客様にとって、電話番号がわからないのは大きなストレスです。特に「今すぐ話を聞きたい」と思った瞬間を逃さないためにも、電話番号は目立つ場所に配置する必要があります。
営業時間・対応可能時間が不明
「何時まで電話対応してもらえるのか」「土日も連絡できるのか」が不明だと、お客様は連絡を躊躇してしまいます。
個人情報への不安に配慮不足
住宅検討初期段階のお客様は、「個人情報を渡すと営業攻勢を受けるのではないか」という不安を強く持っています。この不安に対する配慮が不足していると、せっかく関心を持ってもらっても問い合わせに至りません。
段階的なアプローチで信頼関係を構築

複数の連絡方法の用意
世代によってよく使用される連絡方法が異なります。少なくとも「お問い合わせフォーム」、「電話」、「LINE」の3つを用意しておくのがおすすめです。
即効性重視のお客様向け
- 目立つ位置に電話番号表示
- 「今すぐ相談」ボタン
慎重派のお客様向け
- 資料請求フォーム
- メール相談窓口
- よくある質問の充実
デジタル世代向け
- LINE公式アカウント
- オンライン相談予約
「無料相談」「現地調査」などの敷居の低い入口
人によって検討段階や懸念点が異なります。それぞれアプローチできるように「お問い合わせ」といったボタンだけでなく適時表現を変更してアプローチを行いましょう。下記に例をまとめています。
- 「まずは資料を見てみたい」→資料請求
- 「話だけでも聞いてみたい」→無料相談
- 「具体的に検討したい」→現地調査・プラン作成
- 「本格的に進めたい」→見積もり依頼
お客様の検討段階に応じたコンテンツ設計
検討初期段階
- 家づくりの基礎知識
- 資金計画の立て方
- 土地選びのポイント
比較検討段階
- 工務店選びのチェックポイント
- 他社との違い
- 施工事例と価格
決定段階
- 契約の流れ
- アフターサービス
- お客様の声
問い合わせ後のフォロー体制の明示
安心してもらうための情報開示
- 「しつこい営業は一切いたしません」
- 「ご相談いただいても契約の義務はありません」
- 「まずはお客様のご要望をお聞かせください」
- 「無理な提案はいたしません」
お客様の不安を先回りして解消することで、問い合わせへのハードルを大幅に下げることができます。
ホームページは優秀な営業マンです
住宅業界を取り巻く環境は年々厳しくなっています。人口減少、大手ハウスメーカーとの競争激化、建築資材の高騰など、課題は山積みです。
そんな中で生き残り、発展していく工務店は「お客様に選ばれる理由」を明確に持ち、それを効果的に伝える術を身につけています。
ホームページは、24時間365日働き続ける営業マンです。この営業マンを育て上げることで、安定した集客基盤を築くことができます。
次のステップの提案
もしあなたの工務店のホームページが「作ったけど問い合わせが来ない」「なんとなく古臭い」「競合他社に負けている気がする」という状況なら、今こそ本格的な改善に取り組む時期かもしれません。
私たちMRSでは、住宅業界での営業経験とWebマーケティングの専門知識を組み合わせ、工務店様の集客力向上をサポートしています。
まずは現在のサイトの課題を洗い出し、改善の優先順位を明確にすることから始めませんか?
無料診断実施中
あなたの工務店のホームページを拝見し、改善ポイントを具体的にお伝えする無料診断を実施中です。この記事でお伝えしたチェックリストを基に、プロの視点で詳細に分析いたします。
お問い合わせいただければ、3営業日以内に診断結果をお送りします。しつこい営業は一切いたしませんので、お気軽にご相談ください。
あなたの工務店が地域で最も選ばれる存在になるために、私たちがお手伝いできることがあれば幸いです。