ホームページ制作やリニューアルを検討する際、「サイトマップ」という言葉を耳にしたことはありますか?
「サイトマップって、ホームページの全ページが一覧になっているアレのこと?」
「SEOに必要らしいけど、具体的に何なのかよく分からない…」
そう思われている社長様・オーナー様も多いかもしれません。
実は、「サイトマップ」には2つの異なる種類があり、そのうちの一つ、「サイトの構成図(設計図)」は、あなたのホームページが地域のお客様を集客できるかどうかを左右する、非常に重要な要素なのです。
集客できないホームページは、お客様が「どこに何があるか分からない」「目的の情報にたどり着けない」お店と同じです。
この記事では、地域集客(ローカルSEO)を成功させるためのサイト構成図の戦略的な考え方と、具体的な作成方法を分かりやすく解説します。
- サイトマップの「2つの種類」とその役割の違い
 - なぜ「サイト構成図(設計図)」がローカルSEOに重要なのか
 - 地域集客できるホームページに必須のページ構成と具体例
 
まず知っておきたい!サイトマップの「2つの種類」
まず重要な点として、「サイトマップ」という言葉には、役割の異なる2つの種類があります。
- HTMLサイトマップ(サイト構成図)
- 対象: ホームページを訪れたユーザー(と、制作時の設計者)
 - 目的: サイト内にどのようなページがあるのかを一覧で示し、目的のページを見つけやすくする「目次」のようなものです。ローカルSEOにおいては、この「設計図(どのページをどう配置するか)」の考え方そのものが非常に重要です。
 
 - XMLサイトマップ(sitemap.xml):
- 対象: Googleなどの検索エンジン
 - 目的: サイト内に存在するページのリストを検索エンジンに「通知」し、クロール(巡回・情報収集)を促すための技術的なファイルです。
 
 
この2つの違いを表にまとめます。
| 項目 | 1. HTMLサイトマップ(サイト構成図) | 2. XMLサイトマップ | 
| 主な対象 | ユーザー | 検索エンジン | 
| 主な目的 | サイトの全体像を把握しやすくする(ユーザビリティ向上) | ページの存在と更新を通知する(クロール促進) | 
| ローカルSEOへの影響 | 構成自体がSEO評価とCV率に直結 | ページを素早く認識させる技術的サポート | 
ローカルSEOを成功させるためには、まず1. サイト構成図(設計)を戦略的に行い、その結果(完成したページのリスト)を 2. XMLサイトマップでGoogleに漏れなく伝える、という両輪が重要になります。
この記事では、特に重要な1. サイト構成図(設計)について、解説します。
なぜローカルSEOに「サイト構成図(設計)」が重要なのか?
ホームページ制作において、どのページをどの階層に置くかというサイト構成図(設計)は、ビジネスの成功を左右します。
1. Googleへのアピール(関連性)
サイト全体の構造が「地域名」や「サービス名」と強く関連付けられていると、Googleは「このホームページは、〇〇地域で〇〇サービスを提供している専門家だな」と認識しやすくなります。
例えば、「サービス」という1ページに全情報を詰め込むのではなく、「〇〇市の腰痛治療」「〇〇市の骨盤矯正」とページを分けて構成することで、それぞれのキーワードに対する専門性が高まり、検索上位に表示されやすくなります。
2. ユーザーへのアピール(利便性=コンバージョン)
地域のお客様が知りたい情報(アクセス、料金、地域の事例)に迷わずたどり着ける構造は、ユーザーの満足度を高めます。
例えば、「お店の場所が知りたい」と思ったユーザーが、「店舗情報」をクリックしてすぐに詳細なアクセスマップや写真付きの道順を見つけられれば、安心して訪問できます。情報が見つからなければ、そのユーザーはあなたのサイトから離脱し、競合他社のサイトに行ってしまうでしょう。
分かりやすいサイト構成 = ユーザーの離脱防止 = お問い合わせ率(CV率)アップ に直結するのです。
地域集客に必須!ローカルSEOに強いサイト構成図(必須ページ)
地域集客を目的とするホームページには、デザイン性よりも「必要な情報が網羅されているか」が重要です。以下のページは必ず用意しましょう。
第1階層(メインメニューに配置するページ)
ユーザーがサイトのどこにいてもアクセスできる、最も重要なページ群です。
- トップページ
「どの地域」の「誰」の「どんな悩み」を解決できるのか、開いてすぐに伝わる「顔」です。 - サービス・料金一覧
提供しているサービスと、その料金(または料金の目安)を明記します。お客様の不安を解消するページです。 - 店舗・アクセス情報
ローカルSEOで最重要ページの一つです。詳細は後述します。 - お客様の声・実績(事例)
地域のお客様からの信頼を勝ち取るための重要な「証拠」となります。 - 会社概要(または「当店について」)
理念や代表挨拶、そしてGoogleビジネスプロフィール(GBP)と統一したNAP情報(会社名・住所・電話番号)を必ず明記します。 - お問い合わせ・ご予約
電話番号(スマホでタップ発信可能)、メールフォーム、LINEなど、お客様が最も連絡しやすい手段を用意します。 - ブログ(お役立ち情報)
地域や専門性に関する情報を発信し、信頼を蓄積する場所です。 
第2階層・第3階層(詳細ページ)
第1階層から分岐する、より具体的な情報ページです。
- サービス詳細ページ:「サービス・料金一覧」からリンクさせます。「サービスA」「サービスB」…と、サービスごとに個別のページを作成します。
ポイント: このページのタイトルや見出しに「〇〇市での△△(サービス名)」といった形で、地域名とサービス名を自然に盛り込みます。 - 店舗・アクセスページの詳細:「店舗・アクセス情報」のページには、以下の情報を全て集約します。
- Googleマップの埋め込み
 - GBPと完全に一致するNAP情報(テキストで記載)
 - 最寄り駅からの写真付きの道案内
 - 駐車場情報(有無、台数、近隣コインパーキングの案内)
 - 目印となる建物
 
 - (重要) お客様の声・実績(事例)詳細:
- 「〇〇市のA様」「〇〇区の施工事例」など、地域がわかる形で掲載します。これが地域との関連性を強めます。
 
 - ブログ記事ページ:
- 「〇〇(地域名)のイベント情報」「△△(専門知識)について」など、地域と専門性を軸にした記事を作成します。
 
 
サイト階層(ツリー構造)の考え方
これらのページを、ユーザーとGoogleが理解しやすい「階層構造(ツリー構造)」に整理します。
良い構造の3つのポイント
- 階層は浅く(3クリック以内):
ユーザーがどのページからでも、3クリック以内で目的の情報にたどり着けるようにします。深い階層は分かりにくく、Googleのクローラーも巡回しにくくなります。 - トップダウン:
トップページから主要な情報(サービス、アクセス)へすぐに分岐できるようにします。 - 内部リンク:
関連するページ同士を適切にリンクで繋ぎます。(例:ブログ記事 → 関連するサービス詳細ページ、サービス詳細ページ → 関連するお客様の声) 
ツリー構造の具体例
トップページ
 ┃
 ┣━ サービス・料金
 ┃   ┣━ サービスA(例:渋谷区 腰痛治療)
 ┃   ┣━ サービスB(例:渋谷区 骨盤矯正)
 ┃   ┗━ 料金表
 ┃
 ┣━ 店舗・アクセス
 ┃   (必要な全てのアクセス情報をこの1ページに集約)
 ┃
 ┣━ お客様の声・実績
 ┃   ┣━ 〇〇市の事例1
 ┃   ┗━ 〇〇区の事例2
 ┃
 ┣━ ブログ(お役立ち情報)
 ┃   ┣━ カテゴリA(地域ネタ)
 ┃   ┃   ┗━ 記事A
 ┃   ┗━ カテゴリB(専門ネタ)
 ┃       ┗━ 記事B
 ┃
 ┣━ 会社概要(NAP情報を記載)
 ┃
 ┗━ お問い合わせ・ご予約
     (フォーム)
商圏が広い場合の地域別ページ
複数の市区町村や広域でサービスを展開している場合は、「地域別ページ」を作成するのが非常に効果的です。
ローカルSEOのサイトマップは「戦略的な設計図」が重要
ローカルSEOに強いサイトマップ(サイト構成)とは、以下の条件を満たすものです。
- 【設計図】 地域のお客様が必要とする情報(アクセス、事例、サービス)が網羅されている。
 - 【設計図】 「地域名」と「サービス名」の関連性が、サイト構造全体で示されている。
 - 【設計図】 ユーザーが迷わず、3クリック以内で情報にたどり着けるシンプルな階層になっている。
 
まずは、ご自身のビジネスにとって「お客様が知りたい情報」は何かを棚卸しし、それを必須ページに当てはめてみてください。
戦略的なサイト制作ならMRSにお任せください
「サイト構成の重要性は分かったが、自社に最適な設計図を考えるのは難しい」
「現在のホームページが、なぜ集客できない構造なのか診断してほしい」
そう思われた社長様・オーナー様も多いのではないでしょうか。
この記事で解説したローカルSEO戦略に基づいた「集客できるサイト設計図」と経験に基づくノウハウからご提案し、売上に繋がるホームページを制作します。
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