「固定ページが自社で直せない!」WordPressオリジナルテーマの修正を内製化する方法

「固定ページが自社で直せない!」WordPressオリジナルテーマの修正を内製化する方法

「会社概要の住所を変えたいだけなのに、管理画面のどこにも編集する場所がない…」

「お知らせ(ブログ)は更新できるのに、なぜかサービス紹介ページは編集画面が真っ白で何もできない…」

「修正のたびに制作会社に依頼し、費用と時間がかかってストレスが溜まる…」

今、こんな悩みを抱えていませんか?

その悩み、あなたのWebスキルやITリテラシーが低いせいではありません。

主な原因は、サイトが「オリジナルテーマ」で、かつ「自社更新」を前提としない形で作られていることにあります。

これまでWordPressで70以上のサイト制作を担当してきたWebディクレターが、この問題を解決する具体的な方法を解説します。

私も「固定ページが修正できず、内製化できない」というご相談をクライアントから非常に多く受けてきました。その経験から、この問題を解決する現実的なステップを解説します。

この記事でわかること
  • なぜオリジナルテーマだと固定ページが修正できないのか、その根本原因
  • 現状を解決するための3つの具体的な対処法
  • 自社で更新できる(内製化できる)サイトにするための現実的なステップ
目次

なぜ?WordPressなのに固定ページが修正できないのか

そもそもWordPressは、専門知識がなくてもWebサイトを更新できる非常に優れたシステム(CMS)です。

それにもかかわらず固定ページが修正できないのには理由があります。

結論から言えば、「自社で更新する」という前提で作られていない可能性が非常に高いです。

考えられる主な原因を3つご紹介します。

  • コンテンツの「ハードコーディング」
  • 独自の複雑な編集機能
  • 制作時の打ち合わせと要件定義不足

1. コンテンツの「ハードコーディング」

これが最も多い原因です。WordPressの編集機能(エディタ)を使わず、テーマのテンプレートファイル(PHPファイル)に、サービス内容や住所などのテキストが直接書き込まれている状態を指します。

デザインの自由度を最優先したり、制作効率を上げたりするために使われる手法ですが、この場合、管理画面の編集ページは真っ白(または存在しない)になります。修正するにはサーバーやサイトの基幹ファイルにアクセスし、コードを直接書き換えるしかありません。

現在はノーコードが主流となりつつありますが、数年前に制作されたサイトで多く見られる傾向です。

2. 独自の複雑な編集機能

制作会社独自の高機能なページビルダーや、説明がなければ使えないほど複雑な編集機能が実装されているケースです。マニュアルがなければ、どの項目がページのどこに反映されるか分からず、専門家以外には触れない状態になってしまいます。

3. 制作時の打ち合わせと要件定義不足

そもそも「どのページを」「誰が」「どのくらいの頻度で」更新するのかという要件定義が、制作会社と十分にできていなかった可能性もあります。

制作側は「固定ページは頻繁に変更しないもの」と認識し、コストを抑えるためにあえて更新機能を実装しなかった(=ハードコーディングした)というケースは少なくありません。

固定ページの修正を「内製化」する3つの対処法

この「触れない」状態を解決し、自社で更新(内製化)できるようにするための対処法を3つ、メリット・デメリットとあわせてご紹介します。

  • 【現状維持】都度、専門家(制作会社)へ依頼する
  • 【改修】既存テーマに編集機能を追加・修正する
  • 【リニューアル】自社更新可能なテーマで制作し直す

1. 【現状維持】都度、専門家(制作会社)へ依頼する

現状のサイトはそのまま使い続け、修正が発生するたびに外部へ依頼する方法です。

  • メリット:
    • サイトリニューアル等の大きな初期費用がかからない。
    • 専門家が作業するので確実で安心。
  • デメリット:
    • スピード感の欠如: 依頼から修正完了までタイムラグが生じ、機会損失(例:キャンペーン情報が間に合わない)につながる。
    • ランニングコスト: 修正のたびに費用が発生し続ける(例:1回5,000円〜)。
  • おすすめ度: ★☆☆☆☆
    • 内製化は実現できません。修正頻度が年に1回未満で、スピードも問わない場合のみの選択肢です。

2. 【改修】既存テーマに編集機能を追加・修正する

現在のオリジナルテーマを改修し、担当者でも触れるようにブロックエディタ(Gutenberg)対応にする、またはハードコーディングされた部分を編集可能にする方法です。

  • メリット:
    • 現在のデザインを維持したまま、問題箇所だけを改修できる可能性がある。
    • リニューアル(対処法3)より初期費用を抑えられる場合がある。
  • デメリット:
    • テーマの構造が複雑すぎる場合、改修費用がリニューアル並みに高額になることがある。
    • 中途半端な改修になると、結局使いづらく、問題が再発するリスクがある。
  • おすすめ度: ★★★☆☆(予算や改修範囲次第)

【筆者の経験談(EEAT)】

私もクライアントの依頼で**「既存テーマのブロックエディタ導入支援」**を行った経験が何度もあります。多くの場合、ハードコーディングされた部分をWordPressの標準エディタで編集できるように改修することは技術的に可能です。まずは既存の制作会社や他の専門家に「改修が可能か」「費用はいくらか」を見積もってもらうことが必須です。

3. 【リニューアル】自社更新可能なテーマ(SWELL等)で制作し直す

現状のオリジナルテーマを捨て、SWELLSnowMonkeyといった「自社更新のしやすさ」を追求して作られた高機能な有料テーマでサイトをリニューアルする方法です。

  • メリット:
    • 完全な内製化: 固定ページもブログも、専門知識なしで直感的に更新できるようになる。
    • スピードとコスト: 修正依頼のタイムラグと費用がゼロになる。
    • 将来性: テーマ自体が継続的にアップデートされ、セキュリティ面でも安心。
  • デメリット:
    • リニューアルの初期費用がかかる(数十万円〜)。
    • 既存のデザインを100%再現できない場合がある。
  • おすすめ度: ★★★★★
    • 最も根本的かつ長期的な解決策です。

比較表:あなたに最適な対処法は?

3つの対処法を一覧表にまとめました。

対処法内製化レベルスピード費用(初期)費用(継続)
1. 都度依頼× できない△ 遅い0円◎ 高い
2. 既存改修◯ 一部できる◯ 普通△ 中〜高△ 中
3. SWELL等でリニューアル◎ できる◎ 早い◎ 高い◯ 安い

自社の予算と目的に合わせた最適な選択を

「結局、どの方法を選べばいいのか?」と迷われるかもしれません。

70以上のWordPressサイトを担当してきた私の経験から言うと、オリジナルテーマの「属人化」と「ブラックボックス化」は、企業の成長にとって大きな足かせになります。

リニューアルが理想

長期的な視点(3年〜5年)で見れば、SWELLやSnowMonkeyのような優れたテーマでリニューアルし、「自社で自由に更新できる体制(=内製化)」を手に入れることが、最もコストパフォーマンスの高いです。修正コストと機会損失をゼロにできます。

対処法2の既存改修が現実的な場合も

とはいえ、「リニューアルの予算がすぐには確保できない」「あと1〜2年使えれば良い一時的な繋ぎ」という場合も多いでしょう。

その場合は、既存改修は非常に有効な選択肢です。「会社概要」や「料金ページ」など、更新頻度が最も高いページだけをピンポイントで改修してもらうことで、コストを抑えつつ最大の課題を解決できます。

まとめ

まずはご自身のサイトの状況と、今後の運用方針(予算・期間)を整理してみましょう。

まとめ
  • 固定ページが修正できないのは「ハードコーディング」や「要件定義不足」が原因。
  • 解決策は「都度依頼」「既存改修」「リニューアル」の3つ。
  • 長期的には「リニューアル」がベストだが、予算や状況に応じて「既存改修」も有効な手段。

Webサイトの修正・内製化でお悩みではありませんか?

「自社のサイトがどのパターンなのか、自分では分からない」

「SWELLにリニューアルする場合と、既存改修する場合の費用感を比較したい」

「そもそも、このまま使い続けるべきか相談したい」

もし、あなたの会社に最適な解決策で迷われているなら、ぜひ一度私たちにご相談ください。

私たちは、WordPressでの70サイト以上の豊富な制作・改修経験を活かし、あなたのサイトの現状を診断します。

「改修」で済むのか、それとも「リニューアル」すべきなのか、専門家として最適な解決策をフラットな視点でご提案します。

まずは無料相談から、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

Webディレクターとしてこれまで30以上の制作に携わってきました。

クライアント様の売り上げにも貢献したいという思いから「お問い合わせにつながる構成」と「SEOでの流入増加」の2つを軸に事業成長のサポートをしております。

これまでの経験で培ったノウハウをブログとして発信しております。

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